スウェーデン基本情報

国土について、森と湖の国

北欧でもっとも広大な面積を持ち東はフィンランド、西はスカンジナビア山脈に沿ってノルウェーと接しています。南北に細長く、首都ストックホルムを境に大きくふたつのエリアにわけていいかと思われます。国土はの半分が森林に覆われ、95,000もの湖持つスウェーデンは南は温暖な平地エリアで人口の9割が集中、北は深い針葉樹が続く山岳エリアで最北部分は北極圏に属しています。

国土の80%以上が冷帯(亜寒帯湿潤気候)に属しているために農耕可能な地域は南部に限られていますが、穀物の自給率は120%と高い生産性を誇っています。

スウェーデンの呼び名の由来

スヴェア族の住む国という意味で、スヴェア族とは現在のスェーデン中部から南部にかけて居住し、スウェーデンヴァイキングとして知られます。彼らは交易を目的として北方ドイツやフィンランド、東スラヴ地域へも進出しました。

スウェーデンの建国

ストックホルムを中心とした王政中央集権的な国家が成立したのは1523年、カルマル同盟(当時バルト海・北海交易圏の利権を守るため北ドイツの都市はハンザ同盟を結び軍事的政治的連帯を深めて各地諸侯の圧力を拒絶していました。カルマル同盟はその都市連合に対抗するために成立したデンマーク・スウェーデン・ノルウェーの同君連合です)を離脱したのが契機でした。また現在の王室はナポレオン一世の時代、ナポレオンの部下であった元帥ベルナドットを迎えたことに始まります。

主要都市について



ストックホルム / Stockholm

「水の都」と呼ばれたびたびヴェネチアに例えられるスウェーデンの首都で人口は75万人。北欧を代表する都市です。その歴史は古く。13世紀にはフィンランド併合を目指したフォルクンガ王朝期に築かれた砦がやがて計画都市として発展、王宮が設置され政治の中心となり今日に至っています。ストックホルムの語源は砦を築いたスタツホルメン島(現旧市街・ガムラスタン)が丸太で柵を巡らされたため「丸太の島」と呼ばれたこととされています。


ヨーテボリ / Göteborgs

大学や国際的な企業が多く集まる湾港都市として存在感を示す、人口52万人の第2都市です。ヨーデボリは。かつてゴート人がこの地を支配したという伝承に由来する「ゴート人の町」を語源とします。1621年に北方の獅子王グスタフ2世アドルフが、当時敵対していたデンマークを牽制するため北海への入り口に「ここに街を作れ」と宣言したのが始まりとされています。


マルメ / Malmö

古来より交易拠点として栄え、1658年にデンマークより併合した人口30万人の第3都市。。対岸のコペンハーゲンへは橋と海底トンネルでつながっており、デンマークとの政治的、経済的な結びつきが非常に強く、相互交流が盛んです。