ノルウェー基本情報

大氷河とフィヨルドの国

国土が南北に細長く、北半分は北極圏に位置してます。大半をスカンジナビア山脈が占めるため耕地面積は極々わずか数%にあるのみです。ノルウェー海に接する西海岸にはフィヨルドが連なっており他では見ることのできない氷河による造形美は世界遺産にも指定されています。

ノルウェーの呼び名の由来

ノルウェーは英語表記の読み方で、ノルウェー語ではノルゲ。これは英語にも大きな影響あたえたノルマン語で北方への航路を意味するノルベクを語源としています。ノルマン語とは元々北フランスで使われていたラテン語の一種で、デンマーク系ヴァイキングがノルマンディ地方に入植した際、彼らの話した古ノルド語が伝播のが由来ともされています。

ノルウェーの建国

10世紀初め統一王国が現れましたが、その後1397年のカルマル同盟(当時バルト海・北海交易圏の利権を守るため北ドイツの都市はハンザ同盟を結び軍事的政治的連帯を深めて各地諸侯の圧力を拒絶していました。カルマル同盟はその都市連合に対抗するために成立した同君連合です)の成立によりデンマークを盟主とするスウェーデンとの3王国連合に組み込まれてしまいます。1814年ナポレオン軍との戦いで戦勝国となったスウェーデンに割譲されるまで、政治的・経済的にも従属したデンマークの支配は400年続きました。スウェーデンとの同君連合成立当時からノルウェー国内では独立への願望と気運は高く、それは国民的要望へと高まっていき、1905年完全独立を果たしました。国王はデンマーク王室の流れをくむグリュックスブルク王朝から出ています。

主要都市について



オスロ / Oslo

王宮が設置され行政・立法・司法の機関が集中する首都、人口は60万人とノルウェーの人口の12%を占めています。1049年に苛烈王ハーラル3世により建設されたのがはじまりとされデンマーク、スウェーデンとの外交上の要衝、または宗教上の中心地として徐々に政治の中心地と存在感を高めてました。しかしカルマル同盟により君主としてデンマーク王を仰ぐことで王宮機能はコペンハーゲンへ移ることとなり衰退、その後同盟解消で再び首都機能を取り戻したことで急速に成長。現在、オスロ市を中核とする首都圏の人口はノルウェーの人口の50%である112万人を超えるほどです。


ベルゲン / Bergen

1070年頃に海産物の交易地として建設された古ノルド語で「牧草地」を意味する、人口26万人の第2都市です。13世紀にはハンザ同盟の商館が設置され重要拠点として湾港整備が進み大きく発展。世界遺産にも登録されたブリッゲン倉庫群は当時のドイツ人街の木造倉庫です。現在でもノルウェーの水産学術、金融の中心地でフィヨルド観光の出発地としても知られています。


トロンハイム / Trondheim

本文