スウェーデン通貨クローネ
スウェーデンクローネ
スウェーデン・クローナ(svensk krona)、略称SEK、クローナは王冠を意味します。1872年デンマークとスウェーデンはスカンディナヴィア通貨同盟を結成、両国の通貨を金に固定する通貨統合を実現させました。スウェーデンとの同君連合を組んでいたノルウェーも2年後合流、これが、公式の通貨としては最初のクローネ(クローナ)になります。通貨同盟が結成されたいきさつは、当時ヨーロッパはナポレオン戦争後の秩序再建のため、戦争以前の状態に戻すたけに構築されたウィーン体制が、フランスで起きた市民革命を切っ掛けに大きく崩れようとしていました。革命はヨーロッパに自由主義やナショナリズムの高まりを生み、汎ドイツ・汎ロシアといった帝国主義の高まりを呼ぶことになります。北欧諸国もそのヨーロッパ内での民族運動に対抗するため、北欧の団結と統合を望む声が汎スカンジナビア主義としてでるようになりました。この一旦は解体したカルマル同盟の復活を思わせるような動きがこの通貨統合を実現させたのです。しかし第一次世界大戦の始まってすぐスウェーデンが金本位制を放棄して不換紙幣を発行を宣言、つまり政府による通貨管理の道を選びます。これにより同盟は解体しました。戦争で必要になる対外支払いの増大のため政府に金貨を集める必要があり、金を国外で流出させるには都合が悪くなったのです。
20クローナ紙幣
表面 |
セルマ・ラーゲレーヴ肖像と馬車 セルマ・ラーゲレーヴ |
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裏面 |
スコーネ地方を飛ぶニルス |
50クローナ紙幣
表面 |
ジェニー・リンド肖像と当時のオペラハウス ジェニー・リンド |
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裏面 |
キーハープとスヴェン=ダーヴィドのスコア |
100クローナ紙幣
表面 |
カール・フォン・リンネ肖像とウプサラ植物園でのスケッチ カール・フォン・リンネ |
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裏面 |
リンネによって命名された西洋ミツバチの受粉光景 |
500クローナ紙幣
表面 |
カール11世肖像とスウェーデン国立銀行 カール11世 |
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裏面 |
クリストフェル・プールヘム肖像とファールン銅鉱山 クリストフェル・プールヘム |
1000クローナ紙幣
表面 |
グスタフ・ヴァーサ肖像と幻日 グスタフ1世 |
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裏面 |
オラウス・マグヌスによる北方民族文化史内の収穫の様子 オラウス・マグヌス |