ノルウェーの気候

暖流の影響で穏やかな気候に恵まれる

南北に長い国土を持つため南部は温帯に北部は寒帯と気温差が大きく、北部の大半は北極圏に含まれています。ただし北大西洋海流(メキシコ暖流)の影響を受け北極圏に含まれるナルヴィクは冬でも港が凍らないなど、ノルウェーの海岸に面する都市群は同緯度の都市に比べると非常に穏やかな気候に恵まれています。この北極圏はラップランドと呼ばれ、特に11月~3月に氷点下の厳しい寒さを見せますが、この時期のラップランドはオーロラがよく見えるシーズンです。12月~1月は暗い長い冬を象徴する太陽が昇らない極夜がみられ、反対に6月~7月の夏には太陽が沈まない白夜がみられます。

北ヨーロッパの気候の特徴



大西洋を北流する温暖な北大西洋海流(メキシコ暖流)と、赤道付近から北極側へ吹き上げる偏西風によってデンマークやスウェーデン南部は西岸海洋性気候に属し、高緯度にありながらも比較的穏やかな気候になっています。さらに年間を通じて気温の変化が少なく、適度な雨量があるなど他のヨーロッパ同様過ごしやすいと言えるのではないでしょうか。ノルウェーやスウェーデン北部、フィンランドは亜寒帯湿潤気候に属し、非常に日照時間の短い長く寒さの厳しい冬の到来があります。その反面、夏は白夜と呼ばれる真夜中でも薄明るい太陽が沈まない現象がみられるなど、期間が短いながらも日照時間が長いのが特徴です。

サマータイムについて

日の出時間が早くなる時期に、時計を1時間進めて明るい時間を有効に使おうという仕組みです。明るいうちに仕事をし、夜の余暇時間を延長できるなど多くのメリットがあり、緯度が高く夏の日照時間が長い欧米諸国などで多く導入されています。日本でもかつてGHQ占領下導入されたことがあり、近年では省エネを目的として再導入しようという動きがありました。


2013年10月27日から2014年3月30日までのサマータイム期間中、西ヨーロッパ時間が使用されているスウェーデン・ノルウェー・デンマークでは時差は7時間、東ヨーロッパ時間が使用されているフィンランドは時差6時間となります。



サマータイム期間中 : 日本時間17時の場合。


スウェーデン : 10時(通常期間9時 / 時差8時間)


ノルウェー : 10時(通常期間9時 / 時差8時間)


デンマーク : 10時(通常期間9時 / 時差8時間)


フィンランド : 11時(通常期間10時 / 時差7時間)